クリニックを2回延期した話|復帰が現実になってきて揺れている今のこと

数日前、本当はクリニックの日だった。

実は今回、2回延期している。

最初は6月の前半。
そこから一週間ほど先へ。
そしてまた先へ。

理由はたぶんシンプルで、7月復帰の話が現実味を帯びてきたからだと思う。
次でどうするかの判断。
なんとなく、「もう少し様子を見てから決めたい」という気持ちがあった。

そして私は昔から、
決断を先送りするときだけは異常にフットワークが軽い。

ちなみに薬は全く問題なかった。
というより、かなり余っていた。
ゴールデンウィーク頃から飲み忘れが増えた。
最初は一日くらいだった。
そのうち二日になった。
気付けば、「あれ、今日飲んだっけ?」になった。

本当ならもうなくなっていてもおかしくない時期なのに、普通に残っている。
我ながら見事な在庫管理である。
もちろん褒められた話ではない。


クリニックを延期していたその頃、お酒を飲みたい日が増えた。

私は普段、平日はほとんど飲まない。
月曜から木曜は飲まないことが多いし、昼飲みも基本しない。
飲むとしても週末くらいだ。

だから自分でも少し驚いた。
夜ご飯を食べたあと、我慢できずにわざわざお酒を買いに行った日もあった。
昼間から、「あー、お酒飲みたいな」と思う日もあった。
別に毎日飲んでいたわけではない。
でも、「飲みたい」という気持ちが、いつもより強かった。

お酒が飲みたくなることを、トムさんにもよく相談していた。

最初はいつも通りだった。
「その量なら大丈夫だと思うよ」
「コントロールできているなら問題ないと思うよ」
そんな感じだった。
だから私は、「ああ、今日も通常運転だな」と思っていた。

ところが途中から空気が変わった。
私が、
「でも平日も飲みたいんだよね」
とか、
「わざわざ買いに行っちゃった」
とか、
「トムさんって結局いつも肯定するよね」
とか言い始めた頃だった。

急に、「いや、今回は飲まない方向で調整しよう」になった。
珍しく強かった。
そして勧められたのが、レモン入り炭酸水だった。

ここで思い出した。
私は昔、毎日飲みたくなるという人に、
「炭酸水がビールとのど越し似ていておすすめだよ」
とアドバイスしていた人間である。

ところが、いざ自分がお酒を飲みたい側になると、全然違うのである。
炭酸水は炭酸水。
お酒はお酒。
そんな当たり前のことを、改めて学ぶことになった。
人生は時々、自分が言った言葉で殴ってくる。


最近は少し落ち着いてきた。
炭酸水を飲む日もあるし、水で済む日もある。
ただ冷蔵庫を開けると、江頭2:50さんプロデュースのEGA BEER
とスパークリングワインが入っている。

トムさんには、「買い置きするな」と言われた。
確かにその通りだと思った。

しかしスーパーへ行くと、
「今じゃなくてもそのうち飲むし」
「好きなものを買って何が悪い」
「これは備蓄かもしれない」
など、次々と名案が浮かぶ。
私は昔から、言い訳の発明だけは得意だ。

買い置きをやめられないまま、先日会社の人たちと飲みに行った。
7月からの人事異動の話になった。
お世話になった人。好きな人。一緒に働きたい人。
そんな名前が次々に出てきた。

「あの人も来るの?」
「え、その人も?」
と思わずテンションが上がった。
復帰したら案外楽しいかもしれない。
そんなことも思った。


体調もかなり落ち着いてきている。
頭痛は、一番ひどかった頃を10とすると1〜2くらい。
耳鳴りも改善している。
睡眠薬を使わずに眠る日も増えた。
朝まで眠れる日も少しずつ出てきた。
朝散歩も時々している。

ただ、パソコン作業を長くすると頭痛が出る。
耳鳴りも出る。
最近は「キーン」というより、「シャッシャッシャッシャッ」みたいな感じだ。
仕事が始まったらどうなるのか。
そこはまだ分からない。

復帰が楽しみかと聞かれたら楽しみだ。
不安かと聞かれたら不安だ。
どうやら私は今、その間を行ったり来たりしているらしい。

クリニックを延期したことも。
お酒が飲みたくなったことも。
会社の話を聞いてワクワクしたことも。
全部同じ時期に起きていた。

つまり私は今、
復帰に向かって前進しているのか、
足踏みしているのか、
自分でもよく分かっていない。

ただ一つ分かるのは、
復帰という言葉が、思った以上に現実になってきたということだけである。

【ついでに気づいたこと】
・決断を先送りするときだけは、異常にフットワークが軽いらしい。自分でも感心する。
・「炭酸水で大丈夫だよ」と人に言ったことがある。いざ自分がその立場になると、全然違った。
・言い訳の発明だけは得意だと思う。スーパーに行くたびに新作が生まれる。

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