復職して1か月。
4時間勤務を終え、6時間勤務に入った。
9時から14時だった勤務が、16時までになる。
2時間の延長戦である。
初日はリモートだった。
午後はWeb会議も多く、気づけば16時。
思っていたより、すんなりだった。
眠気もなかった。
耳鳴りと一瞬の頭痛はあったけど、薬を飲むほどではなかった。
働く時間が増えたので、もう少し仕事を引き取ろうと思っていた。
朝のミーティングでペアの人にそう話すと、
「じゃあ、ちょっとこれ分担したいなと思って。後で相談します」
出てきたのは、これまであまり関わってこなかった仕事だった。
しかも今日中。
関連部署もあるので、できれば早い方がいい。
一瞬、ドキッとした。
「早くやらなきゃ」という焦りも、久しぶりだった。
でも、焦ったところで何も変わらない。
とりあえず過去の資料を漁ることにした。
早めにやる仕事ではある。
でも、今すぐという話ではない。
そう置き換えたら、ずいぶん楽になった。
焦りの納期まで、自分で前倒ししていたらしい。
そして16時。
問題は、そのあとだった。
今、私は赤いタオルを探している。
ベガルタ仙台(地元のサッカークラブ)の髙田椋汰選手に、新しいチャント(応援歌)ができた。
猪木のテーマである。
歌うときは赤いタオルを振り回そう、ということになった。
猪木に、赤いタオル。
理屈は完璧である。
次の山形戦までに準備してね、という話らしい。
私は山形戦には行かない。
急ぐ必要は、まったくない。
ないのだが。
Xを見ると、駅前のドンキで売り切れ、セリアでも赤だけない、という話が次々と流れてくる。
これ、ベガサポ(ベガルタのサポーター)では。
犯人は、たぶん身内である。
容疑者、1万人以上。
どうせ、私もいずれ買うのだ。
だったら、早い方がいい。
仕事のあと、家のことを少しやってから、近所へ出た。
散歩なのか、捜索なのか。
目的だけは、はっきり赤だった。
帰ってきたら、もう18時近かった。
近所にも、赤いタオルはなかった。
闘魂、行方不明。
4時間勤務のときは、14時に仕事が終わっていた。
「どこか行こうかな」と思ってからでも、まだ時間があった。
16時に終わると、家のことを少しやって、近所でタオルを探しただけで18時である。
勤務時間は2時間増えた。
自由時間は、体感で5時間減った。
6時間勤務で最初に感じた違いは、仕事の長さではなかった。
仕事が終わったあとの一日が短い。
こっちだった。
赤いタオルは、まだ手に入っていない。
赤いタオルだけが消える街、仙台。
さすがベガサポである。
【ついでに気づいたこと】
・6時間勤務は思ったよりすんなり終わった。でも、その後の自由時間は思ったよりすんなり終わった。
・「今すぐ」と「早めに」は、似ているけど別物らしい。
・仙台では今、赤いタオルの入手難易度が上がっている気がする。原因には心当たりがある。


