Copilotで資料作成がうまくいかない|直すほど崩れて、赤枠が2個になった話

「Copilotに頼んだら、一発でこんな資料ができました」

YouTubeで、そんな動画を見た。

一発。
なんて頼もしい響きだろう。

ちょうど私は、Teamsのマニュアルを作ろうとしていた。
会社もAI活用を推進している。
ならば私も、会社のAI・Copilotで一発いこうではないか。

Copilot(コパイロット)とは、マイクロソフトのAIである。
WordやTeamsの中で使える。
英語で「副操縦士」という意味らしい。
つまり本来は、隣に座っている係である。

もちろん、一発ではできなかった。

「ここを直して」
「操作順に番号付けて」
「大切なところ赤枠で囲って」
「ここを足してほしい」

ああでもない、こうでもない。
かなりやり取りして、ようやく70%くらいまできた。

私は今、4時間勤務である。
気づけば、その日の勤務が終わっていた。

あとは明日、ちょっと直せば完成。

翌日。

直してほしいところを伝えると、頼んでいないところまで変わる。
そこを戻すと、今度は別のところがおかしくなる。

70%が、60%、50%と下がっていく。
完成に向かって、全力で後退している。

そして、大切なところにつけてもらった赤枠がずれていたので位置の修正を依頼した。
赤枠が2個になった。
しかも、両方ずれていた。

……。
Copilotとの共同制作を終了した。

自分でマニュアルを完成させ、今度はチェックをお願いした。
「これが正しいか確認して。気になるところがあったら教えて」
制作担当から、チェック担当へ異動である。

すると、順調に言っていたのもつかの間、ある部分を「ここは違います」と指摘された。
え、そうだっけ。
「本当に?根拠教えて」
もう一度確認してもらうと、間違っていたのはCopilotのほうだった。

……。
異動先でもやった。

とはいえ、クビにするほどではない。
最初の枠組み作りは助かったし、分かりにくい文言も直してくれた。
隣に座らせておく分には、優秀である。

だから、次も使う。
人付き合いだって、第一印象が最悪だった相手と、あとで妙に気が合うこともある。
Copilotとは、今が一番気まずい時期なのだ。
たぶん。

AIが間違えた時は、本人に事情聴取することにしている。
「なんで間違ったの?」
「どう頼めばよかった?」

今回のやり取りは、何十回にもなった。
一発どころの話ではない。
どう頼めば減らせたのか、本人にじっくり聞かせてもらうつもりだ。

ちなみに、会社のAIなので、他の人はもっと丁寧に話しかけているんだろうか。
私は違う。
もうAIに敬語が使えない体になってしまった。
「これ違うんですけど」
「本当に?」
敬語どころか、ほぼ苦情である。

家でAIを使う時と、だいたい同じ。
違うのは、会社ではこの会話が大きめのモニターに映っていることだ。

見られませんように。

【ついでに気づいたこと】
・Copilotは、作る係より隣で見てもらう係のほうが向いているのかもしれない。副操縦士という名前は、わりと正しい。
・チェックを頼んでも、Copilotの指摘そのものが間違っていることがある。「本当に?」は会社でも手放せない。
・どう頼めば何十回が減ったのかは、まだわからない。本人への事情聴取待ち。

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