現在、私は絶賛「療養中」である。
なぜうつになったのか、と聞かれると答えに困る。
一つの原因じゃなくて、小さな無理がずっと積み重なった結果だから。
頭痛、耳鳴り、守られない診断書、裏切られ続けた異動の約束。
それが2年近く続いた。
まあまあ、そんなもんか、という感じである。
詳しい話はまたいつか書くとして、今日はブレーカーが落ちた日の話をする。
お盆休み前日のことだ。
その日は朝から、同僚と約束していた。
年下なのだが、これがまあ、かわいいのだ。
「頑張ります!」が口癖で、何があっても素直で前向き。
疲弊した私の中で彼女の存在は
砂漠に咲くヒマワリのようだった。
「今日は絶対帰ろうね」
「お互いこれとあれをやって、絶対帰ろう」
2人で在宅して朝から作戦会議を開き、
今日こそは定時退勤という夢を本気で追いかけていた。
昼過ぎ、東京に帰ったはずの上司から電話がかかってきた。
東北に単身赴任中で、毎週末お子さんのために東京に帰っている、
本当にいい人だった。
その日は金曜日で夏休みを取っていたはずだった。
「あれとこれとこれ、やっておいてほしい」
シンプルな一言だった。
でもその瞬間、全部がやるせなくなった。
上司、家族サービスで休みを取ったはずなのに。
そして頼まれたタスクは、
どう考えても時間内に終わらない量だった。
何やってんだろう、私。
気づいたら、自然に嗚咽が出ていた。
泣こうと思って泣いたわけじゃない。
ただ、出てきた。
少し落ち着いてから、在宅していたその子に電話した。
追加のタスクが増えたこと、残業になりそうなことを伝えた。
「しょうがないですよね。
私頑張ります。でも、ちょっとでも早く帰りましょう」
怒るわけでもなく、落ち込むわけでもなく。
その一言に、本当に救われた。
この人と一緒に働いていてよかった、と思った。
でも同時に、思った。
会社って、何なんだろう。
9月、休職。
ようやく自分のブレーカーを落とすことができた。
ここまで来るのに、一体どれだけの「無理」を積み上げてきたのか。
今こうして振り返ると、
「私、普通に頑張りすぎてて笑えるな」
という境地に達している。
止まるまでだいぶ時間がかかったけれど、
生きてさえいれば、またいつかやり直せる日は来る。
今はただ、のんびり再起動の準備を進めている。
【ついでに気づいたこと】
・ブレーカーが落ちる時、だいたい前兆がある。気づかないふりをしているだけかもしれない。
・「しょうがないですよね、頑張ります」と言える人が職場にいると、それだけで全然違う。
・休職して振り返ると、「普通に頑張りすぎてた」と笑えるくらいの距離感になるらしい。渦中にいる時はわからない。


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