メンタルクリニックの待合室は驚くほど「春」だった|睡眠薬の変更と、漢方を3回飲めなかった話

先日、「メンタルクリニックって、黒を着ている人が多すぎないか?」という疑惑を書いた。

気になったら最後の私だが、メンタルクリニックは予約制だ。そう簡単にフットワーク軽く行けるものではない。ただ、夜中に目が覚めることが続いていて、少し不安になっていた。それで、次回の予約を早めてもらった。結果的に、黒の検証も兼ねることになった。

だが、結論から言おう。
本日の待合室は、驚くほど「春」だった。

ベージュのコート、花柄、無造作なジーパン。なんなら「色なんて気分で選んでるだけだよ」と背中で語るおじちゃん(しかも一番乗り)までいる。予約時間の30分前に到着してしまった私は、観察というよりただの「待機の人」と化していた。

今日は年齢層が高めだった。前回来た時は若い人が多いと思ったのに。トータルで考えると、若い人から年配の人まで、男女関係なく、本当にいろんな人がいるのだと改めて思う。みんなそれぞれに、語りきれない事情を抱えてこの椅子に座っている。

自分がここにいることが、不自然じゃないと思えた。
普通の病院と一緒だな、と。

ちなみに今回の私の装備は、薄い青のブラウスに白いパンツ(メルカリ戦利品)。クリニックの平穏なトーンに完璧に馴染み、浮くことも沈むこともない「平和」そのものだった。

診察では、睡眠の薬がガラッと変わった。

最近、夜中に目が覚めてしまう。時計を見ると1時半とか2時とか。せめて5時でありますようにと祈りながら目を開けると、まだ深夜だった、という夜が続いていた。覚醒してしまうと、また眠れなくなるかもしれないという不安が重なって、寝ること自体が少し憂鬱になっていた。

先生はいつも淡々としているが、一緒に考えてくれる。「どうしようか」と提案しながら、薬を変えてくれた。

そして今回、もう一つ白状したことがある。

漢方だ。

なんとなく身構えてしまって、つい忘れる。一日3回のところを1回にしたり、飲まなかったりしていた。薬剤師さんに「正直に先生に言ってみてください」と背中を押されて、ついに告白した。

「すみません、ちゃんと飲めてません。思ったより苦くはないんですけど、3回ってなると、なんか飲めなくて」

先生の反応は、拍子抜けするほど穏やかだった。
「そうなの。じゃあ、2回でいいから飲んでほしいんだよね」

不思議なもので、3回はどうしても無理だったのに、2回ならいける気がした。義務感から解放された途端、たまにちゃんと3回飲めてしまったりして、人間ってつくづく面白いと思う。

そして今日、もう一つ心に残ったことがある。

20年来の友人が、GABA配合の飲み物を差し入れてくれた。

友人が選んでくれたのはこれ
ヤマモリ GABA100 睡活ビネガー 500ml

同い年で、同じ職場で知り合って、今も定期的に会っている。グループラインで「眠れない」と話したら、会う時に買ってきてくれた。砂糖が入っていないのに、砂糖じゃ表現できないような優しい甘みがした。添加物まで確認してくれた友人の気持ちが、そのまま味になっているようだった。

黒問題を検証しに行ったはずが、気づけば春の色彩と友人の温かさに包まれて帰ってきた一日だった。

「黒」の正体については、また次回、目を皿にして探してみようと思う。

【ついでに気づいたこと】
・メンタルクリニックの待合室は、行くたびに雰囲気が違うらしい。結局、人による。
・「3回」と言われると無理なのに「2回でいい」と言われると飲めてしまう。人間の心理は不思議だと思う。
・添加物まで確認してくれた友人の差し入れ、飲んでいたら妙に幸せな気持ちになった。気持ちって味に出るのかもしれない。

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