今月も、精神科の通院日がやってきた。
診察では、耳鳴りと頭痛の話をした。
この頭痛、23年来の付き合いである。最近は耳鳴りまで参戦してきた。
正直、もううんざりしている。
これまでは「症状が治まったら復帰しよう」と思っていた。
待っていたらいつまでたっても復帰できない。
だったら逆に、うまく付き合っていく方向に切り替えてみることにした。
薬でコントロールしながら、痛みと付き合っていく。
つらくなったら飲んで、一旦そのことを忘れる。
それだけで気分よく過ごせるなら、そっちの方がいい。
そして今回、7月復帰を目指すことにした。
この「復帰」、去年の9月に休職してからずっと追いかけてきたテーマだ。
最初は「3ヶ月も休めば年明けには戻れるだろう」と思っていた。
周りで休職した人たちが1〜2ヶ月で復帰していたから、自分もそのくらいだろうと。
根拠は「なんとなく」だった。
ところが1ヶ月ごとに「もう少し」が続いた。
先生に「まだ早い」と言われるたびに、こっそりホッとしていた。
その時、自分でもわかっていた。あ、私ホッとしてるな、と。
なのに翌月にはまた「今度こそ復帰しなきゃ」と焦っていた。
我ながら学習しない。
焦っていた理由は、罪悪感だ。
もともと忙しい部署だったから、一人抜けることへの申し訳なさがずっとあった。
迷惑をかけているから早く戻らなきゃ、という気持ちで、ずっとそわそわしていた。
今思えば、過去の自分に「まだ全然無理だよ」と言ってあげたい。
言っても聞かなかったと思うけど。
その罪悪感が少しずつ薄れたのは、上司の言葉のおかげもある。
「仕事のことなんて考えなくていい。どうしてもお願いしたいことが出た時は、余裕を持って連絡するから。携帯もできる限り見ないようにして」
何度もそう言ってくれた。
考えてみれば、私が休んでいる間も職場は回っていた。
みんなが少しずつ力を出して、カバーしてくれていた。
以前、同じように休んでいる人がいた時、私は「気にしないでほしい」とずっと思っていた。
たぶんみんなも、そう思ってくれている。
上司の言葉は、きっとその気持ちを代表していたのだと思う。
そんな中、会社の人にこんなことを言われた。
「しっかり治さないで中途半端に復帰してくるのが昭和女子なんだよ。周りに迷惑かかるからって」
……昭和女子。
言われた瞬間、反論できなかった。
心当たりが、ありすぎた。
中途半端な状態で戻って職場をかき回す方が、よほど迷惑だ。
そういう経緯があって、今回の「7月復帰」は少し違う。
自分の中で、復帰に向けてもう少し頑張りたいという気持ちが出てきた。
それを先生に話したら、「それも、ほどほどにね」と言われた。
わかっている。
私は一度やると決めるととことんやって自分を追い込むタイプだ。
「復帰できたらいいな、くらいの気持ちでいます」と返すと、「そのくらいがいいね」と先生も頷いた。
ほどほど、というのが一番難しい。
でも今の私には、そのくらいがちょうどいい。
たぶん。
【ついでに気づいたこと】
・「症状が治まったら復帰しよう」と思っていたが、いつまでも復帰できる気がしなくて切り替えた。待つより付き合っていく方がよかったらしい。
・先生に「まだ早い」と言われるたびにこっそりホッとしていた。心は正直だと思う。
・「ほどほどに」と言われても、どのくらいがほどほどなのかが一番難しいと思う。



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