復職審査委員会を無事通過。でも「速報」を1時間放置していた話

いよいよ、会社に戻ることが決まった。

そんな大事な結果が出る日の朝。

7時に起きた。

前の日に寝たのが2時だったので、まだ眠い。

まばたきをした。
つもりだった。

気づいたら、9時だった。
2時間のまばたき。
もはやまばたきの定義から逸脱している。

復職に向けて、ずっと憧れていた規則正しい生活。
結局、一度もちゃんと手に入らないまま復職することになった。
これはいけない、ちゃんとしなければ。
そう思って、真面目に動こうとした。

でも、ふと気づいた。
これからは無遅刻無欠席を求められる。
ということは、平日の午前中に堂々とのんびりできるのは、今日が最後ではないか。

真面目にやるのは、もったいない。
そう考えた私は、のんびりした。
規則正しい生活は手に入らなかったが、最後の平日は有効活用した。

前日は、最後の通勤訓練だった。

そこで上長に、ずっと気になっていたことを聞いた。

私はもう完全に会社に戻る気でいる。
でも、復職審査委員会で「やっぱりダメ」となることはあるのだろうか。

聞いてみて、ようやく私の会社の仕組みが分かった。

・本人の意思を尊重しつつ、産業医と上長が「復帰していい」と判断してから、復職審査委員会にエントリーする
・まだ不安があれば、そもそもエントリーしない
・つまり、エントリーした時点で会社に戻れる可能性はかなり高い

なるほど。

私は「審査委員会で最終審判が下る」と思っていたが、そこまで来た時点で、だいぶ話は進んでいたらしい。

不安がっていたのは、私だけだったようだ。

あとはOKを待つだけだった。

そして当日。
審査委員会は15時15分から。

私は結果を待ちながら、今後メインで使うであろうCopilotを触っていた。
Copilotは休職前から会社で使っていたが、この1年でかなり進化しているらしい。
最近いろいろなAIを触っているので、何が違うのか気になっていた。
さらに「休職していた1年間に、会社であった大きな出来事を教えて」と聞いたりしているうちに、完全にハマった。

そして思った。
電話、来ない。

私は勝手に、結果は電話で来ると思い込んでいた。
16時を過ぎても鳴らない。
上長のスケジュールを見ると、審査委員会はもう終わっている。
おかしい。

ちなみに、うちの会社ではSlackがメインの連絡ツールである。
それでもSlackは見なかった。
電話が来ると思っているからである。
思い込みは強い。

そのうち私は、
「あ、復職が決まったら、心配してくれた人たちにSlackしよう」
と思い出した。

Excelを開き、誰にどんなSlackを送るか、コピペできるように表を作った。
結果はまだ知らない。
復職報告の準備だけは進んでいる。

16時半ごろ。
だいたい文章もできたので、何気なくSlackを開いた。
上長からDMが来ていた。

15時半。
「速報」
と書いてあった。

速報を、1時間後に発見した。

結果は、無事に「適用観察」。
そういえば産業医面談でも、聞いたような聞いていないような。

まず1か月は、昼休みを挟んで9時から14時までの4時間勤務。
その後2か月は、昼休みを挟んで9時から16時までの6時間勤務。
その3か月の状況を踏まえて、12月上旬に改めて復職可能かどうかが判断される。

来週から頑張りすぎないで頑張りましょう、という言葉と、初日のスケジュールはこうだよと来ていた。優しい。

私は、
「せっかく速報で送ってたのに今見ちゃった。反応遅れてすいません」
と返した。

電話が来るものだと勝手に思っていたことも伝えた。

すると上長から、
「前に電話よりSlackの方がお好みって伺ってたので、Slackにしちゃってた(笑)」
と返ってきた。

そうだった。
何回か前の通勤訓練で、私は言っていた。
基本的にSlack派なので、電話じゃなくてSlackで大丈夫です、と。
理由は言わなかったけど、電話だと相手の作業を止めてしまう気がして、なんとなく苦手だった。
上長は、それを覚えていた。
私の希望どおり、Slackで送ってくれた。

そして私は見ていなかった。
何の問題もない。
私以外。

無事に決まったことには、ほっとした。
何しろ結果を知る前から、復職報告の文章まで作っていた。
準備万端である。
結果の確認以外は。

そして次に考えたのが、お菓子だった。

復職するからといって、持っていく義務はない。
それでも、どうしようか迷った。

ちょうど同じくらいの時期に1年休んだ人がいたので、聞いてみた。
「お菓子、渡しました?」

その人も、担当内の人たちにだけ配ったという。
「みんないらないって言ってくれるけど、そこだけは持っていった」

お菓子は、シャトレーゼで買ったらしい。
「この時代、安くて美味しいお菓子がある、シャトレーゼはもう様様だよね」

なるほど。
私もシャトレーゼ様様に頼ることにした。

私はシャトレーゼ様様へ向かった。
店頭にあったのは、ハロウィンのクッキー。

部署の人数分と、少し多めに買った。

こうして約1年間の休職を経て、会社に戻る準備は整った。
フルタイムは、まだ先の話である。

Copilotも触った。
Slackの文章も作った。
お菓子も買った。

準備はできても、1年のブランクは消えない。
不安は、まだそこにある。

それでも、なんとかなる気がする。

【ついでに気づいたこと】
・復職審査委員会は、エントリーした時点でだいぶ話が進んでいるものらしい。不安がっていたのは自分だけだったようだ。
・電話よりSlackが気楽だと伝えていたら、上長がちゃんと覚えていてSlackで送ってくれていた。
・思い込みが強いと、メインの連絡ツールすら確認しないらしい。

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