復職2週間、繁忙期の会社を少し冷めた目で見ている話

復職して、2週間になる。
前回、会社に戻って最初の1週間で、一番実感したのは「やっと金曜日」だったという話を書いた。

そして2週間目。
会社を少し冷めた目で見ている自分がいることに気づいた。

というのも、戻ってきて改めて思った。
9月、めちゃくちゃ忙しい。
よりによって、私は繁忙期に復職していた。

会社側も、いきなり繁忙期を用意してくれた。
もちろん会社が用意したわけじゃないが。

9月は、上期の振り返りから始まって、下期の方針作り、予算の組み直し、通常業務、その全部が同時に降ってくる月だ。

しかも祝日が多い。休めるのは嬉しいのに、仕事は減らない。

情報量、大渋滞である。これが9月だ。

「こんな繁忙期じゃなくて、もっと早くか遅くに復帰したほうがよかったのかな」とも思った。
が、そもそも復帰する月なんて、そんなに自由に選べるものでもない。

結局、結果論である。

ということで私はそんな繁忙期に、約1年ぶりに戻ってきたのだ。

ある日、こんな場面を見た。
部長に取引先向けの資料説明のWEB会議中、裏ではコスト関連のやり取りをSlackで並行して回す。
会議では時々ちゃんと発言もする。
別件のSlackにも返信する。
そうしながら、資料についてのアドバイスも聞いて、質問にも返答している。

昔なら、何の違和感もなく見ていたと思う。
今は、少し離れたところから、「うわ、すご」と眺めている自分がいる。

「脳の構造的に、マルチタスクはしないほうがいい」

……なんでしたっけ、それ。

しかも、そんな場面が1日に何度もやってくる。
それでも仕事は終わらない。
朝6時、7時から働いている人もいれば、23時まで働いている人もいる。

とうとう今日は、みんな忙しくて予算について話す時間が取れず、ランチミーティングまで登場した。
私もなんとなく参加してみた。

ランチと言いつつ、実質ただのミーティングである。
みんな、ほとんど食べていない。
誰かが喋っているすきに、よし今だと箸を伸ばす。
油断していると、そこで話を振られ、もごもごと答える羽目になる。

昼休みまで、繁忙期だった。

みんな、すご。

そして私は、それを「そこまでやるのか」と、少し離れたところから見ている。

「そこまでやるのか」と思いながら、ふと思い出した話がある。
休職中、会社の人と飲みに行った時に言われた。

「昭和女はね、悟りを開いて戻ってくるらしいよ」
仕事の仕方とか、人生観とか、そういうのを悟って帰ってくるらしい。

当時は、へえそうなんだ位に思っていた。

でも確かに休んでいる間、考えていた。
心や体を壊してまで働くのは違う。

たぶんこれが、悟りというやつだった。

もう一つ、「そこまでやるのか」と思ったのがAIだった。
復職してCopilotに、私が休んでいた1年間で会社で大きく変わったことを聞いてみた。
最初に出てきたのが、AIを使った業務効率化だった。

休職中に生成AIパスポートを取っていた私は、「取っててよかった」と思った。

休職中、YouTubeでAI効率化の話もかなり見た。
そこでよく聞いたのは、「AIで仕事を効率化する→仕事が早く終わる→その分早く帰る→自分の時間を増やす」だった。
「AIを使っていなかったら、その時間まで仕事をしていたんだから、空いた時間に別の仕事を入れずに帰ろう」という話だった。

ところが会社では、「AIで効率化する→時間が空く→ほかの仕事ができる」が完全に推しだった。

……まじか。

もちろん、今が繁忙期だからそう見えているだけかもしれない。
効率化の行き先が、とっとと帰ることじゃなくて仕事だった。

約1年会社を離れて戻ってきた私は、それを少し離れたところから見ている。

会社は何も変わっていないのかもしれない。
変わったのは、約1年ぶりにそこを見る私のほうだった。

どうやら昭和女、悟りを開いて帰ってきたらしい。

【ついでに気づいたこと】
・AIで効率化しても、その空いた時間をどう使うかは、人や会社によってかなり違うらしい。
・ランチミーティングは、ランチの部分がほとんど機能していないらしい。
・休職中に取っておいた生成AIパスポート、おかげで社内のAI旋風を「なるほど」の顔で眺められている。取っといて正解だった。

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